未来への挑戦ストーリー
【合格】信州大学経法学部応用経済学科
Kさん × 井上先生
信じてやり続ければ
結果は出る
もともと勉強に苦手意識があったというKさんは、進学できるのは地元国公立大学のみという状況で受験勉強をはじめました。数学でなかなか結果が出ない中でも諦めず、成果が出はじめた秋からもうひとがんばりして、共通テスト利用の学校推薦型選抜で合格を手にします。Kさんのお母様との連携プレーでサポートしてきた松本駅前校・井上先生と、受験期を振り返りました。
信州大学経法学部応用経済学科 合格 : Kさん
- 入塾:高2の3月
- 高校:長野県松本県ケ丘高等学校
- 部活・課外活動:インターナショナル部
1結果が出なくても
伸びを信じて取り組み続ける
どこがわかっていないかが見える、
という驚き
井上先生
Kさんがatama+塾に入ったのは、高2の3月でした。高校の前で配布していたチラシを見て知ったんですよね。
Kさん
他の塾と違ってカイロも配っていたのが印象的でした。AIを使った勉強がすごく新鮮で、ホームページを見ていいなと思いました。
井上先生
信州大学志望はいつからでしたか?
Kさん
高3になってすぐ、進学を真剣に考えた時に、親から「国公立大学で、ひとり暮らしの費用は自分で出してほしい」と言われました。そのため、ひとり暮らしをするのではなく、実家から通える範囲で考えて、志望校は信州大学一択でした。
井上先生
入塾してからは数学をメインで学習を始めましたよね。atama+塾に通い始めた時のことは覚えてますか?
Kさん
よく覚えてます!無料体験を受けて、自分ができなかった問題のどこがわかっていないのかがピックアップされていて、驚きましたね。
井上先生
僕はKさんの第一印象として、粛々と努力し続けられる人だなと思ったことを覚えてます。英語と国語が得意だと聞き、その中でも「読解力」が高いと感じたので、他の教科も絶対伸びると期待していました。実は、入塾後少し経った時に、Kさんなら志望校の信大に合格できるだろうと確信してたんですよ。
Kさん
初めて聞きました(笑)。
井上先生
実際、入塾後3か月で成績が急速に伸びて、6月の共通テスト模試ではC判定でしたよね。初めての共通テスト模試の判定としても良かったと思いますし、何より3か月間で大きく伸びたことについて、もちろん成長する期待はしていましたが、成長の早さに驚きましたね。
過去との比較で
伸びていることを理解
井上先生
松本駅前校では週1回、生徒さんと前の1週間の振り返りと、これから先の計画を確認する面談を実施します。最初に年間の学習方針を決めて、その後週単位の具体的な計画に落とし込みます。もちろんKさんともこの面談を実施していて、たとえば学校の課題が大変な時期は学習量を減らして、その分は来週増やすといった調整をして、合格ペースから遅れないように努力していましたよね。
Kさん
合格から逆算した計画を元にして、今週は何をどれぐらい勉強しないといけないかがわかるし、実際にどれぐらい勉強が進んだかもわかるので、達成感があったことでがんばれたんですよね。
井上先生
僕もそのがんばりを感じていて、入塾したての頃から、週3~4日のペースを崩さずに塾に通っていましたね。
Kさん
学校が終わってからまっすぐ塾に来て、今日やると決めていた分が終わるまで帰らないと決めてましたね。1日あたり、2時間から3時間ぐらい塾で勉強していたと思います。
井上先生
数学、英語、古典、生物と受験のために広く学習する必要がありましたが、短期間で追い上げての合格を目指していて、学習時間が足りない心配もあったので、メリハリをつけたこともよかったですよね。合格を左右する数学と英単語の進捗を最重要にし、秋くらいまでは長文ではなく英文法に注力。生物と古典はデータで見える苦手単元だけに集中して学習しましたね。夏休みの途中からは基本的に毎日校舎に来て、勉強時間が増えたことも、合格した要因だろうなと思っています。
Kさん
でも、8月の記述模試はうまくいかず、共通テスト模試と合わせてE判定で焦りましたね。
井上先生
がんばっている中で、思ったような成績にならないと落ち込みますよね。それでも、学力が伸びていることは間違いなかったので、過去とデータの比較で明らかに伸びていることを示して、次に向けての計画修正をしました。
Kさん
そうですよね、そんな話をしてもらって「結果がまだ出ないだけで大丈夫なんだな。じゃあまた勉強がんばろう」という気持ちになれました。
2受験生は全員つらい、
秋の模試ラッシュ
がんばっても
なかなか伸びない苦しい時期
Kさん
高3夏までの勉強時間は数学の割合が高かったのを、9月からは他の教科の比重を上げることになりました。
井上先生
Kさんの志望校である信大の経法学部は、共通テストの配点が高く、2次試験は国語・数学・英語から1教科選択する形式でした。Kさんが合格するためには、2次試験での高得点より、共通テストで7割の得点をとることが重要と決め、どういう戦略で7割の点数を実現するかを考えました。過去の模試の各科目の結果から考えて、得意な英語や国語で確実に高い点数を取り、伸び悩んだ数学は60点を目標とすることにしました。それまでは、苦手な数学でも高得点をめざして学習時間の70%を使っていましたが、秋以降は比率を大きく見直したんですよね。
Kさん
この作戦変更は本当によかったです。数学がどうしても伸びなくて苦しい時期があったのですが、学習時間のバランスを見直して他の教科を伸ばすことができて、モチベーションもぐっと上がりました。
井上先生
なかなか伸びなかった数学も諦めずに学習を続け、共通テスト本番で目標以上の点数を取れたことも素晴らしいと思います。それにしても、9月は今話しているような学習計画の転換をして、模試も毎週あって大変でしたよね。
Kさん
そうですよね、思い出すと本当にたいへんでした。9月10月は模試を受けて、自己採点をして、結果が戻ってきて……というのを繰り返していました。受験期間中でいちばんきつかったですね。
井上先生
高3の秋は、多くの受験生にとってきつい時期ですよね。この時期は、毎回の模試の志望校判定ではなく、教科ごとの結果を細かく見ることが大事です。結果を元にした学習計画の見直しはもちろんですが、それ以上に過去の自分との比較で伸びているかを確認してもらいます。伸びているかどうかの事実を見て、勉強の時間配分ややり方の変更を話し合って決めることにしています。やっぱり自分で納得した方法だとやる気が違うし、自分で決めたのだからという覚悟にもつながるので。
焦りや不安はあっても自信を失わない
Kさん
学校のテストも含めて、成果が出てきたと感じたのは秋の終わり頃でした。焦りや不安はありましたが、「基礎を全部身につければ受かる」と理解できていたので、毎日コツコツ取り組んでいました。
井上先生
そして、11月のプレ共通テスト模試はD判定でした。明らかに伸びましたが、まだこの時点では合格できるか微妙なラインでしたね。
Kさん
まだ伸びきらないか……ほんとに合格できるのか? と不安もありました。でも、学校の先生からも井上先生からも「志望校を下げたほうがいい」とは言われなかったので、やり続けようと。
井上先生
ショックをうけたためか、模試のあと、体調も崩していましたね。成績の伸びは信じていたのですが、体調は心配でしたね。
Kさん
気持ちが弱ったせいか風邪をひいてしまいました。今思えば、少し勉強から離れられてかえってよかったとも思います。
3基礎をしっかり
押さえたことが力になった
ギリギリで学校推薦型選抜に申し込み
井上先生
12月中旬には、共通テストの結果で合否が決まる学校推薦型選抜に出願しましたね。
Kさん
出願はしましたが、学校の先生から「受かったらラッキーぐらいの気持ちで」と言われていたので、あまり期待していませんでした。学習は計画通りに進めていて、共通テスト直前は、何度も過去問を解いていました。世界史の過去問は7年分、3周目に入るまで繰り返しました。
井上先生
atama+塾が駿台予備学校と共同で作っているAIを活用した共通テスト対策演習があるので、これも2周以上やりましたね。この時期も計画通り学習を続けられて、伸びている手ごたえを感じているように見えましたが、共通テスト当日は自信を持って会場に向かえたんじゃないですか?
Kさん
共通テスト当日は、いつも通り起床してご飯を食べて、英単語だけ軽く見て。あとは会場で友だちと話して過ごしたので、そこまで緊張はしませんでしたね。でも、2日目の手ごたえが全くなくて、2日目まで終わってから家で号泣しちゃいましたね。
井上先生
テストの後はどんな時でも悔しさが残るものです。この時は「大丈夫、今やれるのは切り替えて2次試験の勉強をすることだよ」と伝えていましたが、自己採点をしたら合格の予測点数は取れていると感じました。そして、2月8日に推薦の結果が!笑
Kさん
親と「見なきゃだよね。どっちから見る? 私が見たらダメな気がするから、先に見て」と押し付け合っていました(笑)。
井上先生
合格を聞いて、すごく嬉しかったですね。Kさんが受験でいちばん苦労したところ、いちばん力がついたところはどこですか?
Kさん
いちばん苦労したのは、やっぱり数学ですね。応用になると全然できなくて、最後まで応用問題をずっとやっていました。でも、大学の経済の授業でも数学の知識が必要なので、このときやっておいてよかったです。力がついたのは、全教科の基礎です。atama+塾で基礎をしっかり押さえられたことが本当に力になりました。やれば結果は出るとよく言われますが、合格して「本当に結果って出るんだ」と思いました。
授業をきっかけにカフェで
アルバイトをはじめる
井上先生
大学生活はどうですか?
Kさん
充実してますね。サークルもアルバイトもやって、必修選択授業も好きなものを選んでいます。特に、マーケティング分野のイノベーションのゼミが面白いです。大学の授業以上にもっと学びたいと思って、お菓子の通販からスタートしてカフェをはじめた人に相談したところ「まずはアルバイトからはじめたらいいんじゃないか」と話していて、それでカフェでアルバイトをはじめました。
井上先生
授業がきっかけですか!
Kさん
カフェでは、新作スイーツの売れ行きが、ものによって全然違って面白いんです。秋に出したレモンのスイーツが結構ヒットしたんですが、レモンって夏に合うイメージだったのでマーケティングの考え方と違うような気がして、店長に「なぜ秋に出すのか」と尋ねたら、「逆に良くない?」と言われました(笑)。
井上先生
アルバイトをはじめたことで、将来のイメージは広がりましたか?Kさんが将来カフェをやるとしたら、どんなイメージですか?
Kさん
もし将来カフェをやるとしたら、こぢんまりした空き家をリノベーションして、地元の食材やフルーツをたっぷり提供するカフェをやってみたいですね。休日にはワークショップも開催して。ちなみに両親はイタリアンの店をやっていて、母は店で出すスイーツをつくっています。だから、一緒にできるといいな。
井上先生
すてきな目標ですね!これからも色々な経験をして、自分の将来の可能性をどんどん広げていって下さいね。最後に、がんばっている後輩たちにメッセージをお願いします。
Kさん
ちょうど私の弟も今高3で、atama+塾で私以上に取り組んでいますので、弟を含めた受験生をイメージしてお話しします。受験勉強はきついし、やりたくないと感じる時期もあると思いますが、冬までやりきってほしいです。冬になれば解けなかった問題が解けるようになるなど、何かしら手ごたえが出てくるので。合格に向けて、がんばってください!